Philip 2:ジョンロブのパンチトキャップトゥ

あまりにも有名。ジョンロブの代名詞たる高級既製靴。

出会い

この靴はネットオークションで手に入れた。中古だが数回しか履いていない美品だったので目に止まった。今まで中古の靴を買ったことがなかったため脳裏に不安がよぎったが、サイズの合うPhilip 2の美品には中々出会えない!と自分に言い聞かせ、思い切って入札。結果、アッパーやコバにキズはなく、コルクの沈み込みもほとんどないPhilip 2をお安く入手できた。お買い物大成功。

Philip2インサイド

  • メーカー:John Lobb
  • モデル:Philip 2
  • ラスト:7000
  • サイズ:9E
  • カラー:dark oak antique
  • ソール:レザーソール ヒドゥンチャネル
  • スタイル:オックスフォード パンチトキャップトゥ ラウンドトゥ
  • 購入価格:確か13万円代

ディテール

Philip2トゥ

この記事ではパンチトキャップトゥ扱いしているが、クォーターブローグと言ってもいいような、独特のブローギングがこの靴の一番の特徴。と言ってもブローギングの穴が小さくピンキングもないのでカジュアルさはほとんど感じず、むしろエレガントな印象を受ける。ラウンドトゥはポインテッド気味だが決して長くはない。この見事なトゥのカタチは私のお気に入りポイント。

ヒール

Philip2ヒール

視線をヒールに移すと今度はシームレスなヒールカップが目に留まる。「ヒールカップなんて誰が見るんだ」と思われる方も多いが、私は上りの階段で前を歩く人の靴のソールやヒールカップをよく見ている。ヒールカップはクオーターやタンなんかより、よっぽど視界に入りやすいポイントだ。

Philip2アウトサイド

よくシームレスヒールは難しいと言われるが、小笠原シューズさんのブログによれば「特に難しい作業ではありません」。ただ、シームレスヒールはフィッティングが悪くなりやすいと主張する職人もいる。一方で、シームがあるとそこから裂けやすくなると主張する職人もいるので、シームレスヒールは一長一短なのかもしれない。私の意見としては「もともと既製靴に完璧なフィッティングは求めていないので、見た目が美しいシームレスヒールがいいです。ビスポークなら職人に判断を委ねます。」といったところ。

Philip2上から

余談だが、今まで履いた既製靴の中で、一番自分の足にあっているラストは、幸か不幸かこのジョンロブの7000なのだ。特に甲周りがしっくり来る。だが、なぜジョンロブなのだ。なんて金のかかる足なんだろう。もっと安上がりな靴に合う足であって欲しかった。

しかし、逆に言えば、最高級の既製靴を快適に履きこなせるということなのだ。長く履いてもまったく快適である。何事もポジティブに考えるのが一番。

アイレット

Philip2アイレットアイレットは5穴で、ゆるやかなハの字、だろうか。目につくのは平紐で、これもPhilip2の特徴と言っていいかもしれない。平紐の方が丸紐よりフィッティングに貢献するとか、フォーマルだとか、いくつか説を聞いたことがあるけど、見た目以外あまり違いはないような気もする。アイレット脇のブローギングは小穴のみのミニマルなデザイン。

革質

Philip2シワ

ジョンロブの価値はラストだけではない。「革質」、これもジョンロブの大きな魅力だ。他の既製靴とは一線を画す、きめ細やかなアッパー。磨けば簡単に艶が出る。足馴染みの良いしなやかさ。このPhilip  2は違うが、ミスティカーフやミュージアムカーフは独特のムラが美しい。こういった革の品質こそジョンロブの醍醐味。このPhilip 2も我が家の靴で一番美しい革を使っていると思う。

上の写真、少しブレているがご容赦いただきたい。

ソール

Philip2

レザーソールはヒドゥンチャネルで半カラス。ウェストでナチュラルに絞りこまれていて美しい。トップピースはジョンロブのロゴ(JL)をあしらった特注のラバー。トゥスチールは前の持ち主がつけていたもの。正直、レザーソールの質の違いが分かるほど靴に詳しくないので、恥ずかしながらあまり深いコメントは出来ない。

最後に

Philip2

カラーがブラウンなので正式な場には履いていけない分、普段から思い切って履くことにしている。エドワードグリーンのBerkeleyがフォーマルの勝負靴なら、このPhilip 2はビジネスの勝負靴である。これからの人生、長い付き合いになるだろう。