オードリー3:クロケットジョーンズのキャップトゥ伊勢丹別注

踵の小さいAudley(オードリー)。

ラスト337

Audleyのラスト337は日本人に合うと言われているらしいが、私にとっては嘘らしい。はっきり言って踵がゆるい。そんな私と同じ悩みというか疑問を抱える日本人が多いことを見抜いた(?)伊勢丹が、より日本人に合うように踵の小さいラスト367でAudleyを別注した。トゥの形状は変わらず、踵だけが小さくなったAudley、それがAudley3(オードリー3)。1と3の間にAudley2なるものも存在するらしいが、実物を見たことはない。FF10のジェクトシュートみたいなものかもしれない。

オードリー3 インサイド

  • メーカー:Crockett & Jones
  • モデル:Audley 3
  • ラスト:367
  • サイズ:9.5E
  • カラー:dark brown
  • ソール:レザーソール ヒドゥンチャネル
  • スタイル:オックスフォード パンチトキャップトゥ ラウンドトゥ
  • 購入価格:8万円ぐらい

定番だとか傑作だとか言われるオードリーのトゥやディテールはそのままなので、パッと見てもオードリーとの違いはわからない。店頭で見比べたら確かにヒールを小さいな、というぐらいの差だった。ただ、履いてみると結構大きな違いを感じたのですぐに購入を決意。でもブラウンが欲しかったのに在庫がないということだったので入荷を待っていたら、なんと半年も待つことになった。船便にまとめて積み込んで運ぶので時間がかかるらしい。ビスポーク並に待たされた靴だった。

正直に言うと、ラスト367でも自分の踵にはまだ大きい。甲からから踵にかけてフィットする靴が好きなので、もっともっと踵周りをタイトにして欲しい。と言ってもエドワードグリーンの202E 9.5と比べるとヒールカップは小さい。既製靴としてはこれで合格点だとも思っている。

ディテール

オードリー3

ディテールだけで言うとほんとに特徴がない。至ってシンプル。ダークブラウンのコバは両爪でフマズが丸。ウィールでしっかり目付けされていて、もはや出し縫いがどこなのかよくわからなくなっている。シンプルだし本来フォーマルなキャップトゥだけど、ブラウンなおかげでブラックのものよりも気軽に履ける。普段はグレーや明るめのネイビーのスーツに合わせることが多い。

店員さんによるとクロケットジョーンズのダークブラウンは個体によって色味の差が大きく、濃い目のしっかりした個体が人気らしい。この個体は結構濃くて人気のある色味らしいけど、他の個体を見ていないから違いがわからない。

アイレット

オードリーアイレット

アイレットは5つで気持ち末広がり型。写真のピントが合ってないがアイレットの根本は閂止め。紐はアッパーと同じダークブラウンの丸紐。余談になるけど靴紐はどの靴もパラレルで結んでいる。シングルだと均等に力がかかっている気がしないし、左右の紐の長さを揃えつつ綺麗に締めるのが難しい。

革質

オードリー3アップ

革質は自分の好み。よく革にケチをつけられることが多いブランドだけど、私としては艶のあるいい革だと思う。皺も悪くない。柔らかくて足馴染みもいい。補色せずにニュートラルのクリームで磨いているが、少しずつ味が出てきたように感じる。あとは柔らかめの革だと耐久性が気になるところ。5年後10年後でも履けるといいなと思っている。

ヒール

オードリー3 ヒールカップヒールカップのシームは丸いドッグイヤー。シームはしっかりと縫い合わされ、ヒールのウィールもきれいに入っている。でもヒールのウィールなんて、人の靴で気にしたことがない。歩いてても座っててもなかなか見える部分じゃないし…。雑誌や本では結構取り上げられるけど、あまり気にする点ではないと思っている。一方で写真のようにヒールにキズが入っていると色が違うせいで結構目立つ。なぜ写真を撮る前に磨かないのか。

写真の話になるけど、しっかりレフ板で光を回りこませたらきれいな明るいヒールカップの写真が撮れた。つくづくレフ板は偉大。

ソール

オードリー3 レザーソール

ソールはヒドゥンチャネルで、色はブラウンで仕上げられている。トップピースのゴムは鳩の尾に似たダブテイル。左右に化粧釘の列があって、よく見ると前寄り中央にも1本だけ化粧釘が打たれている。ヒールのインサイド側が斜めに切り落とされているが、これはヒールを引っ掛けてスラックスに傷つけないようにするための工夫らしい。…そんなに効果があるんだろうか。

あまり履きこんでいないのでまだまだソールは残っているが、気持ちアウトサイド(写真下側)の方が多く削れている。どの靴でもそうなるので、自分の歩き方の癖なんだろう。ウェスト部分が削れるのは上り階段でウェストを接地させて上るせい。足が大きいと幅が小さい階段に靴が収まりきらないので、ウェストを当てて上るのが癖になってしまうのだ。最近は癖を治すために、意識してヒールとトゥを階段に接地させるようにしている。ウェストが削れてるのは変だしシャンクにも悪そうだし。

トゥ

オードリー3 トゥ

トゥは先が少し膨らんでいて、小さめの卵ならちょうど収まりそうな形。

キャップの中にシワが入ってしまって残念。このシワが芯のせいだとは言わないけど、触った感じあまり固い芯ではないなのでシワが入りやすいのは確か。

シューツリー

オードリー3

クロケットジョーンズには純正のシューツリーがあるが、ラスト367には合わなかったので購入しなかった。代わりに使っているのは伊勢丹のネーム入りシューツリー。7000円ぐらい。どこが作っているのかは知らないけど、こっちの方が靴に合った。

最後に

オードリー3は鉄板のオードリーをより進化させたいい靴だと思う。オードリー3をもっと布教して、「オードリーは踵が大きい」という事実を世に知らしめたい。