Chetwynd:チャーチのフルブローグ

質実剛健なエレガンス。

173ラストは現代的

よく「ぼってり」だと言われるが、そうは思わない。「ぼってり」しているのは昔のチャーチ、つまり73ラストの靴で、173ラストは細身で現代的なラストだ。フルウェルトでダービーなフルブローグ(つまりはグラフトン)ならともかく、この靴は大して「ぼってり」していない。と思う。

Chetwynd正面

  • メーカー:Church’s
  • モデル:Chetwynd
  • ラスト:173
  • サイズ:90F
  • カラー:black
  • ソール:レザーソール オープンチャネル
  • スタイル:オックスフォード フルブローグ ラウンドトゥ
  • 購入価格:6万円代

Chetwynd外側

「ぼってり」ではないが、「ごつい」のは間違いない。何しろブローギングの穴がやたら大きい。コバは張り出し、出し縫いもピッチが広い。ソールはオープンチャネルだし、革は頑丈で、靴紐も太い。わざとらしいぐらいに「工業製品!」である。だけど、かろうじて内羽根なおかげで、男らしさを封じ込めてギリギリのエレガンスを保っている。これがグラフトンのように外羽根になってしまうと、私としては普段のスーツには合わせられない。

ディテール

ソール

Chetwyndレザーソール

オープンチャネルはヒドゥンチャネルより格下とされることが多いけど、チャーチに関してはなぜか誰も文句を言わない。ブランドイメージが確立してるからだろう。日本ではあまりお目にかかれないけど、ハイクラスラインでさえオープンチャネル(で半カラス)なのだから徹底している。トップピースはダブテイルに横2列の化粧釘。ダブテイルやソール中央にはChurch’sのロゴが入っていたけど削れてしまった。

トゥ

Chetwyndトゥ

トゥは丸っこいものの意外と長め。何より目立つのはメダリオンとパーフォレーション。どちらも迫力がある。皺の入り方は、チャーチファンには悪いけど、あまり好きではない。でも靴全体で見ればこれぐらい目立つ皺も似合う。革は見たとおり、硬い雰囲気。磨く時は実験としていつもネイビーのクリームを入れているが、今のところ違いは見当たらず。

ChetwyndとOxford

GRENSONのセミブローグ、Oxfordとの比較。メダリオンのサイズがまるで違う。GRENSONの控えめなことよ。パーフォレーションもコバもChetwyndの方が幅が広くて男性的。コバは平で、端に目付けがされている。

アイレット

Chetwyndアイレット

アイレットは5つで平行型。根本は閂止め。その下は小穴がパーフォレーションの中央に来る。特徴的なのは太い丸紐で、他のブランドにはなかなかないサイズ。これを細い紐に変えるだけでもだいぶ印象は変わるはず。

ヒール

Chetwyndヒールカップ

ヒールカップにはカウンターがつく。下のわずかな縫い目がかわいい。

履きこなし

Chetwynd上から

フルブローグはシングルブレステッドのスーツ、特にスリーピースに合わせるようにしている。ダブルブレステッドのスーツにフルブローグはディテール過多というか、重くなってしまう気がする。と言ってもスーツの手持ちはほとんどがシングルなので、自然とフルブローグの稼働率は高くなる。

Chetwyndインソール

ロゴの下は4都市。いまはTokyoが増えて5都市らしい。今後、インソールの都市名が6都市、7都市と増えていってもこの靴は大事に履き続けていきたい。足元から男らしさを与えてくれる、大事な相棒だ。