Armfield:アルフレッドサージェントのキャップトゥ

いつでも履ける基本の一足。

キャップトゥの魅力

シンプルでフォーマルな靴だからいつでも履ける。だから「新社会人が買うべきファーストペア」として誰もが推薦する。それがキャップトゥの魅力。ただ、フォーマルゆえに固すぎて面白みがなく、普段のビジネスには合わないと感じることもしばしば。

だからと言って靴棚の肥やしになっているわけではない(するわけにもいかない)。なのでビジネスでもいわゆる「偉い人」「大事なお客さま」に会う日には積極的にArmfieldを履いていくことにしている。相手に誠実な印象を与えられるし、履く人の気を引き締めてくれる。これが、キャップトゥのいいところだ。

Armfieldインサイド

  • メーカー:Alfred Sargent
  • モデル:Armfield
  • ラスト:109f
  • サイズ:9
  • カラー:black
  • ソール:レザーソール ヒドゥンチャネル
  • スタイル:オックスフォード キャップトゥ ラウンドトゥ
  • 購入価格:5万円代?

内羽根の黒のキャップトゥは、ディテールがシンプルなため、ブローグシューズなんかに比べればブランドごとの違いがあまり出ない。じゃあどこの靴でも同じかというとそんなことはない。Armfieldは有名な靴でも高級な靴でもないけれど、この靴だけの特徴はいくつもある。

ディテール

アイレット

Armfieldスワンネックステッチ

まず目につくのはスワンネックステッチ。通常、アイレット脇のステッチはヴァンプに向かってまっすぐ落ちていくが、Armfieldの場合はその名のとおり白鳥のようにうねりながら落ちていく。正直、機能的に意味があるわけではないのでこれをよしとするかは見た目の好みの問題。私は嫌いではない。ただ、EDWARD GREENがこのステッチを多用していることもあって、どうしても「EDWARD GREENを意識した靴を履いてます!」という風になってしまう気がしなくでもない。気にしすぎか。

Armfieldアイレット

アイレットは5つで配置は末広がり型(正式名称がわからないので勝手にそう呼んでる)。アメリカ靴に多い並行型に比べ、英国靴に多い末広がり型の方が工業製品感が少なくて好き。縁起も良い(?)。アイレットの下はは閂止め。シューレースは丸紐。

ソール

Armfieldレザーソール

次はキャップトゥではなくラストの話だけども、Armfieldはヒールが小さい。ソール側から見るとよくわかる。ウェストからヒールにかけてギュッと絞り込まれた形をしている。ベベルドウェストでもないのにグラマラスだ。じゃあその分甲が広いかというと実は見た目ほどではない。むしろ、自分が所有している靴の中では一番タイトかもしれない。最初の頃はずっと履いていると足が痺れた。今ではそこまでではないが、長時間履いていると痛みが出ることがままある。(ただこれは、自分自身がタイトフィッティング好きだというのがもっぱらの原因。)

Armfieldトップピース

Alfred Sargentのレザーソールはブラウンに塗られているのと、ヒールの根本にくさび型の模様が入れられているのが特徴。縁が黒いのはコバインクをソールにまで塗ったせいで、もともとの色ではない。ヒールのトップピースはラスター(一文字のクォーターラバー)で、四隅に1本ずつ化粧釘が打たれている。

ヒール

Armfieldヒールカップ

もう一つヒールといえば、Armfieldは「耳」が特徴的。ヒールカップのシームは片側の革の上部が反対側に伸びて重なる「ドッグイヤー」と呼ばれる形になっているが、なんとその耳が四角い。たいていの靴は丸い耳をしているので、Armfieldは断耳されたドーベルマンのように軍用犬タイプなのかもしれない。

as-armfield05

他に、というか最初に挙げるべきなのだが、トゥキャップのサイズは標準的。トゥの形はほんの少しポインテッド気味のラウンドで、内振り。内振りの靴は小指が当たりやすい私の足にはあまり合わないのだが、靴の形がきれいなのでついつい履いてしまう。キャップが大きいとキャップの中に皺ができやすいので、標準的なサイズのキャップはその点安心できていい。

Armfield皺

皺といえば、Armfieldの皺の入り方は好きな方だ。シューツリーを入れて伸ばしておけば目立たなくなる。革質という意味ではそんなに表面がスベスベなわけでもないが、適度に頑丈で実用性が高い革だと思う。

コバ

Armfield斜め前から

コバは前半分が両爪で、フマズが丸の「両爪フマズ丸」。フマズのコバを丸くすることでウェストが絞られて見えるディテール。コバにウィールでの目付けはないが、結構ピッチが狭い出し縫いをしっかり見せたいのかもしれない。

まとめ

Alfred Sargentの靴は作りはしっかりしてるし、価格設定は良心的だし、ラストは豊富だし、ラインナップは伝統的な品揃えだから安心して選べるし、Webサイトはダサいけど、もっと評価されていいブランドだと思う。そんなブランドの評価はともかく、自分にとってArmfieldは大事な時に足元を支えてくれる頼もしい一足。そろそろトゥスチールやトップピースの交換時期なので、その時に念入りにお手入れしてあげる予定。